迷子の大人惑星ノート

西洋占星術(ホロスコープ占星術)のチャートから時折顔を上げ、 実際の宇宙や天文を楽しむ準星空案内人。惑星ファンといっても物理が苦手な中年宙女(そらじょ)の 考察ノート。

ライバル

西洋占星術では地球を中心に置き、その周りに黄道(見かけ上の太陽の通り道)を円で表したチャート、ホロスコープというものを使って鑑定します。その円を成す黄道上を移動する、惑星たちの位置から様々なことを読み解いていくのです。

その円を12室に分けて、金運や仕事運、家庭運、恋愛運等とそれぞれの部屋に象意をもたせ、背景にある星座の趣向を纏わせ、その部屋に入る惑星を役者のように見立てて読み解いていきます。
12室の内、第1室は自分のアイデンティティーや社会に見せる自分の顔(本質の自分というよりペルソナ/仮面)や自己表現方法などを表します。
その1室の対岸に位置するのが第7室。自分の相手となる配偶者や仕事上の共同経営者といった、人生のパートナーを表します。対面する相手という意味ではライバルをも表すことがあります。
例えば12星座のスタートを飾る牡羊座の対岸に位置する星座は天秤座です。部屋の分け方や度数等の細かい点は横に置き、1室が牡羊座である人のパートナー運にあたる7室は天秤座となります。
周囲を顧みるよりスピード感を大事に若々しく猛進する牡羊座と、周囲のバランスを上手に取ってソフトに立ち振舞う天秤座とでは両極にあるように思えますが、表現の方法が違うものの、両星座がもつ、物事は自分の思うように運びたいという活動的な性質は一緒です。
基本的に向かい合う星座は、相反するようで共通項があり、互いに不足する点を補う関係なので、惹かれ合うのは当然かもしれません。反発するのに引き合うという特色があることからも、自分と向き合う魅力的なパートナーとして目に映るのでしょう。
でも、ライバルになったら自分に無いものを全部もっている憎いやつ!になります。そんな相手と仕事等で組むことになったら、イラつく場面が多発するかもしれません。いちいちカッカして胃が痛くなるより、相手の長所を利用してやれ!または自分に取り入れて自分の欠点をカバーしてやれ!と、プラス思考で臨むほうが断然お得でしょう。相手もきっと、イラッとしているはず。対岸の7室にいるライバルは恋人と同じように氣になる存在⁈だとしたら腹をくくって上手にその本質を消化したいものです。