迷子の大人惑星ノート

西洋占星術(ホロスコープ占星術)のチャートから時折顔を上げ、 実際の宇宙や天文を楽しむ準星空案内人。惑星ファンといっても物理が苦手な中年宙女(そらじょ)の 考察ノート。

雲が隠した月と応援ポイント

本日12日(日)17時10分に上弦の月を迎える。
そのぐっと前の4時38分に月が木星の南に1°29′と見かけ上接近するようだ(『天文年鑑2016』6月の空より)

昨夜21時過ぎに取りあえず南西の空を見上げて上弦間近の月に近づく木星を観ようとしたら残念。雲がかかって見えない状況となってしまっていた。あ~あ。

シェイクスピアソネットの一節から

Sonnet 35 by Shakespeare

No more be grieved at that which thou hast done:
Roses have thorns, and silver fountains mud;
Clouds and eclipses stain both moon and sun,
And loathsome canker lives in sweetest bud...

君がしたことをこれ以上悲しんではならない。
薔薇には棘があり、清水が湧く泉の底には泥があって、
雲や日蝕、月蝕が太陽や月を隠し、
美しい蕾の中にも蛆がゐる。  (以下略)

吉田健一 訳)

 

【6月13日~19日の応援ポイントby大人惑星】


12日の木星と合の上弦の月は、金星と合の双子座の太陽と射手座の土星とTスクエアを、魚座海王星を入れてグランドクロスを、まだゆるく結んでいた。

細部に気を取られて脇が甘くなった所を、頭の回転の速い突っ込みを入れられたり、
物事の本筋を立て直すために苦い思いをしなければならなかったり、という状況に陥っていたら、その余韻を払拭して今週はスタートしたいところ。

金星と太陽がグランドクロスを外れ、天秤座に移動していく月とトラインを結ぶようになると軽快さを取り戻し、バランスを崩した態勢を立て直していかれるだろう。
頭が冴えてきたら、変化にも俊敏に対応できるテンポを取り戻したい。

後半蠍座で逆行している火星に月が重なる時は、恨み嫉みの矛先が自分に向かわないよう派手な言動には注意しよう。

双子座に移動した水星が週末に向かって逆行している土星とゆるくオポジションとなる時、次の週に柔軟宮のグランドクロスを再び結んでいく姿が見えてくる。
双子座というホームグラウンドにいる水星が抑え込まれないように、切り拓いていくパワフルな心意気は忘れずにいると星が応援してくれそうだ。