星のソムリエ+α
31日には雲が多くて観望が難しかった火星接近ショーだが、
1日にはとても綺麗に輝く火星が土星やアンタレスと三角形を結ぶ姿を
堪能できた。
春の大三角や、北斗七星まで楽しめる最高の夜だったが、
友達には火星に焦点をあててお知らせした。
日常夜空を眺めている天文ファンとは違い、
普段星に関心の無い人に見上げてもらうには、
焦点を絞った情報、プラスαの付加価値が必要なのだと思う。
美味しいワインをぶどうの種類や産地の様子、
マリア―ジュさせるお料理の内容、生産者やラベルの特徴等の
あらゆる情報からから抽出して洗練されたプラスαを加え、
想像力というアロマを注ぎ、ワインの美味に深みを増すのが
ソムリエの腕だとしたら、
星空案内人もソムリエとして、
星の美しい輝きに最新天文事情や神話、関連こぼれ話のような
プラスαを添えるからこそ、
観ている星の輝きに豊かな展開を加えることができるのだと思う。
散漫にならないようにあれもこれも伝えたいところを我慢して
ギュッとキャッチな話題を提供するには、
あれもこれも知っていることが必要なのだとつくづく思う。
星ソムリエというネーミングは本当に的を射てる。
ということは、学びは永遠に続くということなのだろう。
(下記はラベルの可愛いイタリアワイン。「星を観るひと→見上げてごらん、夜の星を」のような意味?)